ゼロカーボン

水力発電による電力は
CO₂の排出量ゼロ”

水力という絶えず資源が補充されて枯渇することのない再生可能エネルギーを利用して生み出された電力は、発電時にCO₂を排出しないクリーンなエネルギーです。
近年頻発する気候変動によると思われる災害への懸念から、よりクリーンなエネルギーが求められています。水力発電は再生可能エネルギーの中でも、天候に左右されにくく、安定した電力需要に応えられるなどのメリットがあります。

SDGs

2050ゼロカーボンに向けた
取り組み

長野県は令和元年12月に「気候非常事態宣言 − 2050ゼロカーボンへの決意 −」を表明し、2050年度に二酸化炭素排出量を実質ゼロにするための「長野県気候危機突破方針」を策定しました。
企業局では水力発電所の建設による再生可能エネルギーの供給拡大や、水素エネルギーの利活用の研究に取り組んでいます。

脱炭素社会づくりのための
新規電源開発

2050ゼロカーボンの実現に向けて、さらなる再生可能エネルギーの供給を拡大するため、新たな水力発電所の建設や既存発電所の大規模改修を進めるとともに、市町村等と連携し、新たな電源開発地点の発掘に積極的に取り組んでいます。

信州Greenでんき

⻑野県企業局は、セイコーエプソン株式会社及び中部電⼒ミライズ株式会社と⻑野県内の再⽣可能エネルギーの供給拡⼤を⽬的とした国内初の取組として「信州 Green 電源拡⼤プロジェクト」に関する協定を締結しています。

プロジェクトの概要

「信州Greenでんき」とは、信州の水でつくられた環境に優しい電気です。信州Greenでんきプロジェクトでは、長野県企業局が運営する水力発電所で発電した電力を供給することにより、事業者の再生可能エネルギー率の向上や信州産電力の価値向上を目指しています。

「信州Green電源拡大プロジェクト」について

再生可能エネルギー電源の開発を加速させるために必要な資金を安定的に確保することを目的として、電気を作る側だけでなく、売る側、使う側の三者が連携します。
使う側のセイコーエプソン社による「信州Greenでんき」購入費用の一定額を、県内特定地点の再生可能エネルギー電源開発に限定して使用します。
そのことでセイコーエプソン社は、電源開発者である企業局や中部電力グループと連携して、直接的に開発を支援することになります。

信州産CO₂フリー電力の活用例

企業局の水力発電所で生み出される電力は約10万世帯分。その多くは県内の家庭や事業所に届けられていますが、一部の電力は、東京都世田谷区立保育園・幼稚園や、大阪・ 名古屋の企業など、大都市にも供給され、電力取引を契機とした長野県と大都市との交流を実現しています。
また、軽井沢で開催された、G20関係閣僚会合「持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合」会場にも、発電時にCO₂を排出しないクリーンな電力を供給しました。
ほかにも、脱炭素社会の実現に重要なエネルギーである水素を広く理解いただくため、川中島水素ステーションで生成した水素を使って燃料電池自動車(FCV)で発電した電気を、男子プロバスケットボールリーグ「信州ブレイブウォリアーズ」試合会場に供給しました。